(写真)補習校日に廊下に展示される朝礼講話パネル
はじめに
日本人・日本語学校の違い
日本人学校 | 日本国内の学校と同様に全日制で毎日授業を行う学校 |
補習校(日本語補習学校) | 日本で使っている教科書を使って日本の学校の教育内容を学ぶところ |
文部科学省の認定を受け,日本からの派遣教員(管理職)と資金の一部を援助されます.
日本国外在住で,日本人・日本語学校の通うこどもの人数
日本国外に在住するこども | 概数 | 学校数 |
日本人学校に通うこども | 22,000人 | 89校 |
日本語補習学校に通うこども | 21,000人 | 201校 |
上記の学校に通わないこども | 37,000人 |
引用:「補習校で大丈夫ですか?」,佐々木校長先生の教育講演会,デンバー日本語補習学校,2016年10月
デンバー周辺には日本語補習学校・日本語学校が複数あり,子供にあった学校を選択することができます.
日本語学校・補習校には文部科学省から補助金のサポートがあるので,授業料は比較的安く抑えられています.
日本の学習指導要領に沿い,国語・算数(数学)・理科・社会の授業があります.また,運動会や体験学習などのイベントもあり,日本文化に触れることもできます.
Japanese Academy of the Rockies
リンク: http://www.japaneseacademyoftherockies.org/
デンバー日本語補習学校
リンク: https://www.jsdenver.org/
2016年4月より文科省から校長先生が派遣されました.夏の日本への一時帰国時の日本の学校への転入がスムーズに行くようにサポートしていただけるそうです.
2016年度より,学年委員(各学年の代表の保護者)の専門委員(行事などの企画運営)担当が全てなくなりました(保護者のストレスがなくなりました).行事は専任の方が担当します.
(写真)校長先生が全校朝会で説明した手作りパネルとジャック・オー・ランタン(ハロウィン前の日曜日)
コロラド日本語学校
リンク: https://www.cjschool.org/
オンライン日本語補習校
リンク: http://online-hoshuko.com/
近くに日本語学校・日本語補習校がなくてもオンラインサービスもあります.
コメント(日本語補習校について)
子供たちはデンバー日本語補習学校(以下,補習校)に通っています.補習校はデンバーの南の方にあり,ボルダーからは車で約1時間かかります.
補習校では,基本的に日本の学習指導要綱に沿った授業1週間分が1日(日曜日)に行われ,宿題がたくさんでます.子どもにとっては大変ですが,親からだけでは教えられない日本語の維持だけでなく,日本の学校や日本の社会システムの理解,社会性を身につける機会にもなると思います.また,日本の四季のイベント,日本の学校で行われるような運動会,合気道,オペラ,チアリーダーなどのアメリカで活躍している日本人インストラクターによる体験学習もあり,文化の理解の助けになると思います.
5月末から始まる現地校の長い夏休みには,家族で日本に一時帰国し,子供たちは,毎年,日本の学校に転入あるいは体験入学(日本の学校長裁量)していますが,日本の学校にスムーズに馴染むことができまています.
補習校は,保護者のサポートで成り立つ学校で,今まで数年ごとに回ってくる役員になるととても大きな負担になり大変なことがありましたが,2015年度からは,イベントが減ったため,保護者の負担が大きく軽減されました.さらに,2016年度からは,運動会などを担当する保護者の専門委員が廃止され,保護者の役員の負担が激減しました.今までの苦労は何だったのか,という感じです.
補習校にこどもたちを入れる前は,日本語や日本の小学校の学習内容は,自分で家で教えれば十分と思っていましたが,今では,これは,自分にはできなかったと思います.特に小学校後半〜中学校の年代は,親が教えるのはかなり厳しいと思います.文科省のサポートもあり授業料は格安,経験のある素晴らしい先生方が多いこと,子供たちの同じような境遇の友達との出会い,など,メリットは数え切れないほど多く,補習校に通わなければ大きな「機会損失」になるところでした.
デンバー補習校でもう1つ特筆すべきことは,高校生ボランティアシステムがあることです.補習校の中学校卒業生や新しく日本からやってきた高校生が,補習校事務局と各学年の先生の指導の元で,クラス内でボランティア活動をしています.宿題チェックやテストの丸つけなどのサポートだけでなく,特別討論会や各種イベントなどにも参加しサポートしている補習校の卒業生が元気に活躍しているのを見るとうれしくなります.これは本人にとっても,将来,貴重な体験になることと思います.
さらに,最近は,日本の帰国子女枠(基本的に最低2年以上国外の学校に在籍(高3まで)),帰国生枠(基本的に6年以上国外の学校に在籍(高3まで))で受験資格が与えられる日本の優遇された大学入試制度で,日本の大学に進学するアメリカ生まれのお子さんも多くなりました.ネットや書籍では分からないこのような特殊な日本の帰国生入試制度についての情報が得られ,準備や実際の手続き,試験などの体験談をきくことができるのも大きなメリットだと思います.
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